■職場のストレスを克服する
多くの人にとって、一番ストレスを感じるところは職場ではないでしょうか。
生活の質は、私たちの健康に直接的に関係しています。
仕事について良い感じを受けていない時や
絶えず続く仕事上のストレス状態にいる時、
私たちは、仕事の能力、可能性を広げるための収入、
そして生活の質のすべてが、悪影響を受けます。
イギリスの医学ジャーナルは、職場のストレスについて
最大規模の研究の調査結果を発表しました。
14年間にわたって1万人以上の英国の公務員を対象に、
職場のストレスが健康に悪影響を与える生物学的要因を見つけました。
ロンドン大学の研究者らは、
仕事上のストレスとメタボリック症候群の間に、関連性があると述べています。
これらは、心臓病およびII型糖尿病のリスクを高める因子
―肥満、高血圧、高コレステロール―に関連付けられます。
「慢性的な仕事のストレスを持つ従業員は、
仕事のストレスがない者より、
症候群になる確率が2倍以上だ」と研究者は報告しています。
慢性的な仕事のストレスに苦しんでいた男性労働者は、
少しの重圧しか感じないと述べた人々よりも、
メタボリック症候群になる可能性は2倍も高かった。
また慢性的なストレス下の女性は、
少ない研究対象数だったにもかかわらず、
メタボリック症候群になる可能性が高い結果になりました。
研究者は、神経系に影響を与えるストレスに長期間さらされると、
身体の生理的なバランスを乱し、肉体の回復力が低下すると述べています。
■職場でのストレスは、非常に深刻で長期的な健康問題です。
それでも良いニュースもあります。
それは、あなたの仕事や職場を変えることなく、
このストレスを克服するための多くの方法があることです。
あなたが直接職場環境をコントロールすることはできませんが、
マインドスパを使って職場でのストレスに対処することができます。
ストレスの多い職場環境は、
頭の中で同じ問題を繰り返す思考のループを生み出します。
しかしこのループを繰り返しても、問題は解決しません。
その結果は、不安と混乱を感じ、良質の睡眠を困難にします
通常のベータ波は、目覚めた状態での一般的な思考プロセスと関連しています。
思考のループは、私たちの心を高ベータ波の活動状態にします。
夜間、私たちは、約90分間の睡眠サイクルを経験しています。
ところが、ベータ波が活性化していると眠りが浅くなり、
突然飛び起きたり、目が覚めたりする原因となります。
夢を見ている間でさえも、睡眠サイクルから外れてしまうことを心配しています。
これにより私たちの不安やストレスが増加します。
それは、ダメージを受けネガティブになる感情の繰り返しと繋がります。
この状態が慢性になると、
健康的および心理的な問題の多くにつながる可能性があります。
■効果的に職場のストレスを管理するためにマインドスパを使用する
ストレスは、私たちの心を高速&高強度のベータ波の組み合わせ状態に誘導します。
この状態では、頭で考えるだけで、実際に問題を解決することができなくなります。
マインドスパのリラクゼーションプログラムは、
自然なリラックスリズムのアルファ波に誘導することで、
これらの精神的な思考ループから脱却するのに役立ちます。
アルファ波は、心と体をリラックスさせ、心身を回復させる状態です。
アルファ波状態のさらなる利点は、
まるで私たちの脳の一部をタップするかのように、
私たちが抱えている問題を解決するのに役立つことです。
■パワーナップ・プロセス
マインドスパのもう一つの一般的な用途は、お昼寝です。
毎日の昼寝は、健康、精神的な覚醒、創造性や問題解決能力、
記憶力と集中力の向上、仕事効率と学習効率の上昇、正確性の増加を促進し、
高齢者の積極的な日常生活を助けるなどの科学的証拠が急速に増えています。
最近の日本の研究では、毎日昼寝をすると、
学生のテストの点数が増加したと報告しています。
このように様々な健康上の利点に加えて、
昼寝は、様々なパフォーマンスへのポジティブな影響をもたらします。
私たちにとって不可欠な毎日の養生法として、
マインドスパを利用したパワーナップ(昼寝)の習慣を提案します。
■疲労と戦っている医師を助ける「パワーナップ」
シニア研究者デイビット・ディンゲス博士による、
睡眠不足の医師の影響についてのペンシルベニア大学の最近の研究から引用。
「睡眠医学学会の数十年の研究は、
パイロット、医師などの医療従事者などの専門家が、
夜勤や時差などで睡眠が不規則になることで、
パフォーマンスと健康に影響を与えると示している。
この研究は、医学界の長い間の慣習に反して、
若い医師が睡眠の重要性を理解し、
より良く患者を治療するために、どのように仮眠をとり、
独自のパフォーマンスを向上させるか、
その方法を探求するための最初の証拠となります。」
■睡眠と昼寝
マインドスパを使用した昼寝のプロセスは、睡眠とは区別されます。
睡眠は主に、夢を見ない深い睡眠とREM睡眠との間で
約90分の周期的なパターンを繰り返す、心身の再生プロセスです。
昼寝は主に、比較的短い時間の睡眠のような状態で、
ぎりぎり意識が残っているようなプロセスです。
睡眠と昼寝の両方とも、処理能力と学習を強化する助けになります。
パワーナップは、ストレスや不安を軽減し、
エネルギーと生産性が増加する20~40分間の再生体験です。
短期的、長期的な利益を得るために、
定期的なエクササイズをしたときの効果は累積されます。
NASAの疲労対策プログラムによる最近の研究では、
短い昼寝をしたパイロットは、パフォーマンスが34%、
注意力が54%向上していることが分かりました。
一般的に、昼食後~午後に起こるエネルギーレベルの低下を感じたときは、
パワーナップに最高のタイミングです。
日中か夕方に1回昼寝をするだけで十分です。
定期的にマインドスパを使用すると、
自然に心を静め、心のおしゃべりを減らし、
アルファ波に同調させるでしょう。
私たちはリラックスしているとき、
簡単に眠りに入り、ぐっすりと眠ることができます。
あなたの睡眠の質は、最終的に生活の質の向上へと繋がります。